私のギャンブル歴

詳しい経緯は漫画に描いている為、
こちらのページでは色々省略しながら、
ギャンブル遍歴だけを
ギュッと振り返っています。

 

ビギナーズラック

私が初めてギャンブルへ行ったのは、2010年の春頃です。当時就職活動に辟易し、疲れ果てていた私は、吸い込まれるように駅前のパチンコ店へ足を踏み入れました。後の苦労などつゆ知らず、天国に見える地獄の入口をまたいでしまったのです。

 

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ルールを理解しないまま穴に玉を入れ、ぼけーっと画面を眺めていると、あれよあれよという間に画面が賑やかになり、色めき立ったキャラクター達がお祭り騒ぎを始めました。「もしかして当たるんじゃないか」とそわそわしていると、本当に当たってしまいました。

 

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無事数字が三つ揃い画面のキャラクター達に囃し立てられると、良くわからないなりにもテンションが上がりました。ボーナスが終わると、私はすぐに現金に換金できる特殊景品を受け取り、心を躍らせながらそれを換金する方法を店員のお姉さんに尋ねました。

 

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全く予期していなかった返答に混乱し、自分が知らずのうちに遊技場の違反行為をしてしまった為に締め出されていいるのではないかと疑心暗鬼になりました。そして途方にくれながらその特殊景品を家に持ち帰りました。いくらに値するのかも分からない四角いプラスチックの景品を机にしまい、二度と行かないだろうなと思ったのを、今でも覚えています。

 

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(後に、業界の法的事情でこうした対応が普通であることを知りました)

 

しかし何の因果か、その後しばらくしてから、再びパチンコ屋に足を運びます。ビギナーズラックの庇護もあり、ついに初めての勝利を経験します。

 

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ギャンブルが好きになる

  それからというもの、当時のアルバイトの月給と同じくらいの金額を、楽して一瞬で手に出来る期待感から、時々パチンコ屋へ遊びに行くようになります。また、友人と日曜競馬にも通うようになりました。

 

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様子がおかしくなる

  大きな当たりを経験する程、ギャンブルへ通う頻度が上がり、雲行きが怪しくなっていきます。 今にして思えばギャンブル依存の様々な兆候が、生活態度に現れていました。例えば確変(大当たりが続く状態)が終わらないことを理由に、アルバイトに遅刻したりする等、ちょっとした怪物性が顔を出し始めます。

 

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 もっと様子がおかしくなる

就職活動の為にアルバイトも減らしていたので、少ないバイト代で大博打を打っていました。 時折訪れる、10万円近い勝ちや負けの波を幾度も経験し、金銭感覚を失っていきます。 無財産になると、クレジットカードのキャッシングに手を出しました。

 

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(謎の自分ルール)
このハードルを越えてしまうと歯止めが効かなくなります。借金が増えたり減ったりしながら、どちらかと言うと結構増えていきます。 日常的にキャッシングを利用したことのある方にはお分かり頂けるかと思いますが、人間恒常的に借金をしていると、次第に限度額いっぱいまでは自分のお金なのだという自己催眠にかかりますそうなればキャッシングの限度額が底をつくのも時間の問題です。

 

多重債務者に

半ば必然的に多重債務者デビューを果たしました。さすがにこの段階になると、自分の常軌を逸した賭博癖に焦りを感じます。問題意識をもって賭博はもうこれきりにしようと考えるようになりました。 しかし一週間もしないうちに、

 

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という考えに支配されます。   気が付けば借入先が増え、毎月の返済日前には、金策に走らざるを得ない窮地に追い込まれ、あらゆる手段を講じてその場を凌いでいました。あっという間に負債の合計額は100万円近くになりました。

 

 

しばらく同じ状態が続く

数年間の間、ギャンブルを辞めようと試みながら、どうしても自分をコントロールできずこのような生活を送っていました。

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恐らく総額4-500万円程度ギャンブルにつぎ込んだのではないかと思います。 (かなり幅のある数字ですが、当時はそのくらい金銭感覚が壊れていた為、数字が定かではないのです。ただ、本来あって然るべきはずのお金が残っていないという事実のみが確認できます。)

 

 

ギャンブル依存症を自覚する

偶然パチンコ屋で再開した同級生がギャンブル依存症を発症しており、彼と一緒にギャンブルへ行き、話し合うことを続けているうちに、自分の意思を超えたところでギャンブルをやめられなくなっている自分に気が付くことができました。

 

 

 

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ギャンブルを辞める

その後も、地獄のような自己嫌悪やストレスを幾たびも繰り返した末、数十数百に及ぶ失敗を経て、2014年の5月の一日を最後に、完全にギャンブルを辞めることができました。 4年以上もの間辞めることができなかった為、一時は「一生辞められないのではないか」とさえ思えたギャンブルへ、ぴたりと行かなくなったのです。 あらゆる自助団体や精神科医の方がギャンブル依存症に完治はないと明言しており、私もそれに心から同意している為、治ったとは記しませんが、賭け事を全くしない状態まで回復することができました。 また自分が少しでも賭博をすればすぐに以前の状態に戻ってしまうことを何度も学習している為、 今後も絶対に戻らない決意を固めています。

 

 

 

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レンタルギャンブル依存症として活動を開始する

その後、これまでの経験を活かして生きていこうと、2015年7月末に『レンタルギャンブル依存症』という活動を開始しました。

 

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どこに需要があるのか本人でさえも分からないしょうもないサービスですが、ギャンブルを辞められないことで悩んでいる、同じ依存症の方々にご利用頂けると幸いです。 私自身、たまたま賭博を辞められている依存症の一人にすぎませんが、自分の経験から得た、ギャンブルを辞める為に知っておくべき知識を共有することができます。また同じ依存症同士で話すこと自体、依存を軽減するのに大きな効力を発揮します。 もしかするとあなたにとって大したアドバイスをすることができないかも知れませんが、誰よりも話を理解することと、真摯に解決策を考えることはできるかと存じますので、ご利用の程よろしくお願いいたします。

(※お仕事や遊びのご依頼も受け付けています。)

 

現在は当時の金銭的なつけを支払いながら、サラリーマンのかたわら、ギャンブル依存症のことを研究したり漫画を描いて過ごしています。