ギャンブル依存症の家族が、依存症を解決する為にできることは何もない

「ギャンブル依存症の家族を持つ人が、依存症を助けるためにできることは何もありません。」
少し誇張した言い方かもしれませんが、多くのギャンブル依存症・パチンコ依存症に関する著書に同様の主張が見られます。

厳密に言えば完全な無力ということでは全然ないのですが、
「依存症を早く立ち直らせる為には、依存症に敢えて援助をしないことで
問題を顕在化させ、深刻さを自覚してもらうことが大切である」
ということはほとんどの方の主張に共通している、最も大事な依存症対策なのです。

 

 

私自身も同様に考えています。というのも、私自身がギャンブル依存症に陥っていた数年間、私はずっと実家暮らしをしていましたが、結局最後まで家族に問題を悟られることのないまま回復へ向かいました。消費者金融からの連絡や郵便は私が誰よりも先に受けるように徹底していましたし、家族の前では「ギャンブルに2,3回だけ行ったことのある人間」を演じていました。結果的に家族が借金の肩代わり等の干渉を申し出なかったのは、かえって幸運だったと思っています。

 

 

実際には経済的に困窮して隠れて家族のお金をくすねたりしているので、悟られていた可能性も否定できませんが、親からは成人した息子がそんなことをする筈がないと思われていたか、呆れて問題を保留にされていたのでしょう。

思い返してみれば、夕食時に不自然にパチンコに行く問題のある人々の話題を切り出されたりしていたので、疑われていた可能性はあるかと思います。毎日パチンコ屋が閉店する23頃に帰宅したり、スーツが異様な程タバコ臭かったりと、隠せない不自然さが露呈していましたから。
それでも私は偶然にも、家族からその問題を言及されず、関与しないスタンスを取って貰えました。
おかげで私は、借金の返済日にお金がなくなってしまえば、自分でなんとかするか催促の電話を受けるしかありませんでしたし、ギャンブルを続けることによってとてつもないストレスを感じることができました。

家から消費者金融へ行くまでの間に原因不明の嘔吐を複数回したこともありましたが、
こういったストレス経験を繰り返していくことは、いずれ自分の中の「ギャンブルを辞めたい」という考えを強くしてくれます。

そう考えるだけで辞められるわけではないのですが、「辞めたい」と考え続けることは脱ギャンブルに必要不可欠です。

 

そういった危機意識を作る絶望的な体験は、依存症問題界隈では「底つき経験」と呼ばれています。

 

 

 

閑話休題、やはりギャンブル依存症のご家族の方は、「援助をしない」ことでギャンブル依存症を助けるべきなのです。
最も行ってはいけないのは「借金の肩代わり」だと言われていて、
精神科医の帚木蓬生先生は著書の中で、家族による借金の肩代わりや説得によってギャンブル依存症の問題が解決する可能性はゼロだと言い切っています。

 

 

一度肩代わりをすることによって本人にとっての問題の深刻さが水面下で薄れ、例えその場で決意や宣誓をしたとしても、数週間から数か月・稀に一年程度我慢できたとしても、そのうちに「もう自分は大丈夫だ」という油断が生まれるのです。

 

 

ギャンブル依存症が生涯ギャンブルから離れるには、一度徹底的に「自分はギャンブルを絶対にコントロールできない。」ということを自覚しなければなりません。前回の記事でも触れましたが、脳の構造に変化が起こっているのです。しばらくやめていてもきっかけさえあればすぐに元の状態に戻ってしまい、決意ではどうしようもできないくらいにギャンブル場へ引き戻されてしまいます。

 

 

ですからあなたがもしギャンブラーの家族を持っているようでしたら、どんなに本人が苦しんでいても、経済的援助は行うべきではないのです。

 

 

 

また援助をするべきではない理由はもう一つあります。
それは家族である方自身が、「共依存」という病気にかかってしまうリスクです。
共依存とは、依存症の家族が依存症の行動にとらわれるようになることです。
つまり依存症本人が家族に助けを求め、家族がそれに応えていると、家族自身も「自分を必要とする人を必要とする状態(共依存)」となってしまうのです。

 

 

すると、家族と依存症本人は、お互いにお互いの依存症問題を深刻化させる悪影響を及ぼしあうようになります。家族が援助するほど依存症はギャンブルをやめられなくなり、経済的に困窮するので、家族はさらに依存症本人を放っておくことができなくなるのです。

 

 

 

解決策

ですから、繰り返しになりますが、もし家族がギャンブル依存症になってしまったのであれば、
「敢えて援助しない」というスタンスを取ることが最大の援助になるのです。
あなたが本人を本当に助けたいのであれば、経済的援助をする以外の方法で依存症問題を解決する方法を一緒にさぐっていくしかないのです。直接経済的援助をする以外の間接的な方法であれば、本人の為になることはいくらでもあります。
もし私をレンタルして頂ければ、ケースに合わせて解決策を提案することもできるかも知れません。私自身があまり頼りになるような男ではありませんが、真摯に考えることだけは保障致します。

 

 

またもしあなたが既に共依存の状態に陥ってしまっているのであれば、『ギャマノン』という自助団体へ参加することをオススメいたします。これは依存症を家族や友人達に持つ、依存症の関係者の為の自助団体です。必ずといっていいほど自分よりも深刻な経験をしている仲間と出会うことができ、望めば正しい解決策を共有してもらうことも可能です。
ご検討をしてみてはいかがでしょうか。

 

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この記事の投稿者 杉山友作

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