今の若者は非常に恵まれている。様々な方の周知活動のおかげで、ギャンブル依存症を病気だと認知しやすくなっている。

レンタルギャンブル依存症の杉山友作です。

本日は仕事の上がりが早かった為、久しぶりに自助団体のミーティングに参加してきました。ミーティングとは、依存症同士が自分の話したいことを順番に自由に話し、体験を分かち合う場です。

回りの方の体験談を聞いたり、自分自身の過去について話すことで、これまでの出来事を客観的に見つめることができ、非常に有益で心落ち着く集まりなのです。

僕自身が自助団体に参加したのはギャンブルへ行かなくなってしばらくしてからなのですが、この心の安らぎを求めて時々参加するようにしています。

 

 

 

 

最も大きな自助団体は全国各地に支部を持ち、それぞれのグループが週一回ペースでミーティングを行っています。

本来僕のホームグループは家の付近なのですが、そこは土曜日の昼にミーティングを行っている為に、仕事の影響でなかなか参加できず、本日は少し遠出して初めて行くグループに参加してみました。

 

 

 

 

この自助団体に参加し皆さんのお話を聞いていて感じますが、やはりギャンブル依存症は、それが病気であること(脳に構造的な変化が起こってしまっていること)を認められている人ほど回復しています。自分の脳が二度とギャンブルをコントロールできない脳になってしまっているということ、その前提を深く理解していないと、油断して「もう大丈夫かも」とスリップしてしまう方が多いのです。

 

 

自助団体の中でのことは口外しない決まりになっているので省略しますが、

本日偶然にも、ホームグループでお会いしたことのある方と再会し、ミーティング終了後に少しお話をさせて頂きました。その方は僕よりもはるかに年配の方なのですが、お話の中で非常にはっとさせられたことがありました。

 

 

 

 

それは、僕がギャンブル依存症から現在回復しているのは、依存症問題に対して命を賭して献身されている先輩方のおかげだということです。

 

 

 

帚木蓬生先生の名著によれば、先生のクリニックを訪れた方のギャンブル開始の平均年齢は20歳と2カ月だそうです。そして平均するとその7年後の27歳に借金が始まり、医療機関を初めて訪れる平均年齢はさらにその12年後の39歳だと言います。その時点でギャンブルで失った資金の合計の平均は1300万円だったそうです。

 

 

 

 

僕の場合は、21歳になってすぐギャンブルをはじめ、半年も待たずに借金が始まっています。そのまま急転直下型で4年強ギャンブルにのめりこみ、総額4-500万円を費やし、100万円の借金と80万円近い料金滞納を抱える多重債務者となりました。そこで嗜癖行動が止まり、今現在、1年と2カ月強ギャンブルのない生活を送っています。

 

 

 

 

平均と比べるとのめりこむのも回復するのも早かったのですが、僕は今までこの事実を、自分が人よりもギャンブルにのめりこみやすい脳の構造だった為、底つき体験(にっちもさっちも行かなくなる体験)が早く、その為に人よりも早く辞められたのだと理解していました。

 

 

 

 

しかし、自助団体でお会いした仲間の方と帰りに話しているうちに、そうではないことに気が付きました。様々な書籍の中では何度も目にしていたのですが、やはり少し前までは、「ギャンブル依存症はただの甘え」「心の弱い人間が現実から目を背けてギャンブルを行っているだけ」というのが世間一般の認識で、正しい知識を得られる機会が少なかったそうです。

 

 

 

 

実際には脳のドーパミンや快楽をつかさどる回路の異常なのですが、それを甘えで片づけて、解決策を示せる医師や書籍がなかったのです。その為に医療機関や自助団体にたどり着くまでに長い年月がかかるのが当たりまえだったということです。

この10年強で、ギャンブル依存症という病気の周知活動はかなり進んでいて、僕は非常に恵まれた時代を生きているのですね。

 

 

 

 

僕は当時何百回もギャンブルを辞めるのに失敗する過程で、自分は脳内麻薬に操られている状態だ、と直観的な違和感を感じていましたが、その時にインターネットですぐに良い書籍に出会い実感を確固たる知識に変えることができました。それは僕の気づきが優秀だったわけではなく、この問題に長年尽力し、書籍の執筆や周知活動をしていただいた方々のおかげで、簡単に正しい情報にアクセスできる時代になっているからなのだと気が付きました。

 

 

 

 

現在では様々な方がこのギャンブル依存症問題に取り組み、啓蒙活動を行っています。近頃よくメディアに取り上げられる依存症の妻・当事者でもあり、予防教育や業界の環境の変革に向け尽力されている田中紀子先生、また僕が一番影響を受けた書籍を執筆された帚木蓬生先生や田辺等先生、海外でインタベンションのセオリーを学び多くの回復施設を運営されている矢澤祐史先生、また命がけで業界のタブーに切り込む書籍を書かれている若宮 健先生等、本当に様々のエキスパートが、人生をかけてギャンブル依存症の実態を世に広めています。

 

 

 

 

僕も自分では気が付いていませんでしたが、そうした方々のおかげで早く回復することができたのです。

 

 

 

 

ですから、そうした先輩方のご尽力に応える意味でも、僕自身も今後の人生を使って、ギャンブル依存症の実態を広めていきたいですし、ギャンブルのリスクや回復の為の道筋を、早い段階で知ることのできる社会を作っていく所存です。

 

 

 

 

今僕の世代に、ギャンブル依存症が病気として認知されているのは、決して当たりまえではなく、誰かが命がけで行った周知活動のおかげであることに気がつき、いろんな方々への感謝の念が湧いた一日でした。
非常に真面目な小気味良い話になってしまいましたが、本当にそんな一日でした。

 

 

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この記事の投稿者 杉山友作

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